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1.4.10 タグオブジェクトに対するシンボルの使用

Mathematicaではいろいろな用途でシンボルを使う.これまでの説明では,値の保管場所と数学的な変数として使われるシンボルを見てきた.本節ではもう1つの記号の使い方を見ていく. つまり,違った型のオブジェクトに対するタグとしてのシンボルの使い方を考える.

簡単な例として,物理単位としての使い方を見てみよう.

物体の長さを指定するときは,数値の他に計測に使った単位も示したい.標準単位系を使うと,長さは,例えば12メートルと記述するだろう.

この表記法は,ほとんどそのまま Mathematicaで使うことができる.つまり,上記の計測単位を表すには,メートルと綴ったシンボルを使えばよい.

シンボル metersは,単位のタグとして働く.

In[1]:= 12 meters

Out[1]=

このように,長さ同士を足し合わせることができる.

In[2]:= % + 5.3 meters

Out[2]=

かかった時間で割り,速度を計算する.

In[3]:= % / (25 seconds)

Out[3]=

変換係数を与えて,毎秒何フィート単位の速度に換算する.

In[4]:= % /. meters -> 3.28084 feet

Out[4]=

実は,標準 Mathematicaパッケージの1つに標準的な単位を表したシンボルを定義したものがある.

単位を扱うためのパッケージを読み込ませる.

In[5]:= <<Miscellaneous`Units`

パッケージでは,標準的な名前で単位が定義されている.

In[6]:= 12 Meter/Second

Out[6]=

関数 Convert[expr, units]を使い,単位を換算する.

In[7]:= Convert[ %, Mile/Hour ]

Out[7]=

通常,キロ,センチのような単位の前置きはスペースで区切る必要がある.

In[8]:= Convert[ 3 Kilo Meter / Hour, Inch / Minute ]

Out[8]=



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