|
1.10.2 二次元表示記号の入力
テキストx^yが入力されると,Mathematicaはそれをxのy乗のベキ数として解釈する.
In[1]:= x^y
Out[1]= 
ノートブック型インターフェースでは,2 次元表示記号の入力法を使うことで を 直接入力することができる.同入力は,Mathematicaによりベキ乗として解釈さ れる.
In[2]:= 
Out[2]= 
のような,二次元的な表示形を持つ記号をノートブックで入力するには,ひとつの方法として,パレットを開き,そこから適当なボタンをクリックすることでできる.
よく使われる二次元式の数学記号を入力するためのパレット.

パレットの他にも,キーボードを使った二次元式の直接的な入力法がいくつか用意されている.

キーボードを使った上付き文字の入力(注: を例とした   はControlキーを押しながらスペースバーを押す)
 ^ は,Controlキーを押しながら^キーを押す操作を示す.このキー操作を行うと,カーソルが上付き文字の位置に移動し,入力待ち状態になる.何かを入力すると,それが上付き文字として表示される.
上付き文字の入力が終ったら,   を押し通常の行位置に戻る.   はControl+スペース,つまりControlキーを押しながらスペースバーを押す操作を示す.
このキーボード操作を行うと, が記述できる.
In[3]:= x  ^ y
Out[3]= 
式y+zは,上付き位置に挿入される.
In[4]:= x  ^ y + z
Out[4]= 
  を押すと,通常の行位置に戻ることができる.
In[5]:= x  ^ y   + z
Out[5]= 
上付き位置に移動させる ^ のキー操作は,指数記号として通常使われるハット(^)より直接的な入力手段ととらえると覚えやすいかもしれない.x^yとタイプしたなら,入力位置は通常の行位置のままだが,x  ^ yとControlキーを使いタイプすると,yは直接上付き位置に挿入される.
標準的な英語キーボードにおいて,ハット記号(^)は,Shiftキーを押しながら数字6のキーを押すことで入力することができる.このキー配置のため,Mathematicaでは ^ の代替キーとして 6 が使えるようになっている.このため,ハット記号が数字6のキーのシフト位置にない英語以外のキーボードでは, ^ は機能しないだろうが, 6 は使えるはずである.
Controlキーを使わない代替入力法.
In[6]:= \!\( x \^ y \)
Out[6]= 
入力をこうすると,+ zの部分は上付き位置に置かれない.
In[7]:= \!\( x \^ y + z \)
Out[7]= 
上付き文字の入力では,Controlキーを使うとキー操作が少なくなり便利である.しかし,入力式をファイルに保存するとか,他のプログラムに送出したい場合は,Controlキーを使わない入力法の方が適しているかもしれない.この方法を行うには \!文字列を入力すればよい. \!文字列を入力して,Mathematicaで評価すると自動的に二次元式になる.しかし,この文字列を直接キーボードから入力した場合,二次元式にするためには「編集」(Edit)メニューの「二次元式の作成」(Make 2D)を選択すればよい.
タイプした文字列 \( ... \)そのものが表示される.

「編集」(Edit)メニューから「二次元式の作成」(Make 2D)を選択し,数学記号に変換する.


キーボードを使った下付き文字の入力
下付き文字は,上付き文字とほとんど同じように入力する.ただし,上付き文字は指数として意味を持つが,下付き文字の場合は特別な意味はない.例えば, はxのy乗を表すが, は単なるシンボルでしかない.
yを添字として下付き位置に挿入する.
In[8]:= x  _ y
Out[8]= 
もうひとつの方法で下付き文字を入力する.
In[9]:= \!\( x \_ y \)
Out[9]= 

キーボードを使った分数の入力
分数式 を形成する.
In[10]:= x  / y
Out[10]= 
項y + zをまとめて分母に入れる.
In[11]:= x  / y + z
Out[11]= 
今度は,zの前でControl-Spaceを押したので,+ zは通常の行位置に置かれる.
In[12]:= x  / y   + z
Out[12]= 
分数表記の式は,常に割り算として扱われる.
In[13]:= 
Out[13]= 
このようにタイプしても同じ分数表記を得ることができる.
In[14]:= \!\( 8888 \/ 2222 \)
Out[14]= 

キーボードを使った根号の入力
このようにタイプすると平方根を入力することができる.
In[15]:=  @ x + y
Out[15]= 
+ yの前にControl-Spaceを押し,平方根から抜ける.
In[16]:=  @ x   + y
Out[16]= 
このようにすれば,Controlキーを使わないでも入力することができる.
In[17]:= \!\( \@ x + y \)
Out[17]= 
従来の1次元的な記述法で入力を行う.同じ出力が得られることが確認できる.
In[18]:= Sqrt[x] + y
Out[18]= 

Controlキーを使った数式編集位置の移動(注:2番目の入力操作は,どんなキーボードでも有効)
Controlキーを使い,xに上付き文字と下付き文字の両方をおく.
In[19]:= x  ^ y  % z
Out[19]= 
順序を変えても表示される式は同じである.
In[20]:= x  _ z  % y
Out[20]= 

メニューコマンド「二次元式の作成」を使って二次元式の入力を生成する特殊な数式入力
最も外側におかれる \(の前には, \!を加えておく必要がある.
In[21]:= \!\(a \/ b + \@ c \) + d
Out[21]= 
通常の丸カッコを使わなくても, \(と \) とを使うことで,式の項のグループ化を行うことができる.
In[22]:= \!\(a \/ \( b + \@ c \) \) + d
Out[22]= 
Mathematicaでは,上付き文字と下付き文字の他に,親文字の真上と真下の位置に小文字を配する,というような記述を行うこともできる.そのように記述された文字は,真上付き文字と真下付き文字と呼ばれ,総和や積の表記において,上限や下限を示すために使われる.

真上・真下文字の入力例
|