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本書の役割
本書の目的
本書はMathematicaを完全に紹介することを目標としています.すべての機能を解説していますが,Mathematicaに関する予備知識は必要としません.
ほとんどの計算には,ごく一部の操作を知るだけで十分にMathematicaを使いこなすことができます.本書は実際の計算に必要な部分を簡単に学べるよう工夫されています.例えば多くの場合,本書中の適当な例題を少し変更するだけで,特定の問題に対する計算を行うことができます.
しかし,本書で取り上げた例題は,特定の応用分野での実際の問題への対応というよりは,主に分かりやすさを主眼に選ばれていることに留意してください.
特定の題材への応用を目的としてMathematicaを扱っている出版物は数多くありますから,場合によっては,まずそれらに目を通してから,Mathematicaの一般的な概念が必要なときに本書を読む方法が適しています.
Mathematicaは非常に強力な原理に基づいて,ごく小さなセットから作成されたシステムです.本書ではそれらの原理を記述していますが,詳細がすべて述べられているわけではありません.特に本書はMathematicaプログラムで使用される要素の説明はありますが,完全なプログラムの書き方の詳細な説明はしていませんから,適当な書籍を参照してください.
本書に記述されているMathematicaシステム
本書は,Mathematicaが作動する全システムで利用できる標準 Mathematicaカーネルについて記述しています.また,Mathematica5のカーネルでサポートされているほとんどの主要機能についても説明します.フロントエンドの重要な機能のほとんどが記述されています.
Mathematicaは,さまざまな方法によりカスタマイズ可能なオープンなソフトウェアシステムです.本書で扱っている範囲は,Mathematicaシステムの基本のみであることに注意してください.システムがすでにカスタマイズされている場合には,本書の記述と異なる動作をする場合もあります.
一般的なカスタマイズでは,Mathematicaパッケージを読み込ませるとき等に,さまざまなMathematica関数の定義を新たに付加できます.場合によってはそれらの新しい定義により,本書に記載されている関数の動作が変更される可能性もあります.新しい定義は,単に本書では記載されていない新しい関数機能を付加するだけのこともあります.また,本書で扱われている標準関数ではなく,新たに定義された関数機能が主に使用されることもあります.
本書に記載されているのは,標準Mathematicaカーネルおよびノートブックフロントエンドと直接やり取りをする際に必要な事柄です.しかし,場合によっては標準Mathematicaシステムを直接使う代りに,他のシステム内にMathematica自体が組み込まれていることもあります.そのようなシステムでは,Mathematicaは特殊な計算が必要なときにだけ呼ばれ,計算に関する詳細は隠されてしまうことがあります.本書に記載されているほとんどの事項は,Mathematicaに対して明示的に入力した場合に限り有効です.入力方法が使用するシステムによって大幅に変更される場合は,そのシステム付属のマニュアルを参照してください.
標準Mathematica文書
以下の文書はすべてのMathematica標準バージョン用に印刷物として用意されており,Wolfram Researchに直接注文できます.
Getting Started with Mathematica: 特定のコンピュータシステムでのMathematicaインストレーション,基本オペレー ション,問題解決のための小冊子.
Mathematicaのほとんどのバージョンには充実したオンラインドキュメントが含まれています.ドキュメントはすべてMathematicaのノートブックフロントエンドのヘルプブラウザからアクセスすることができます.
さらに以下の情報ソースがWeb(ホームページ)で利用できます.
www.wolfram.co.jp:Wolfram ResearchのメインWebサイト
documents.wolfram.co.jp:Mathematicaの完全ドキュメント
library.wolfram.co.jp/infocenter:the Mathematica Information Center — Mathematicaとそのアプリケーションに関する情報のアーカイブ
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