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2.9.2 入出力の働き

Mathematicaの基本処理ステップ
ユーザが x^2と入力したなら,まず,文字列(x, ^, 2)の認識作業がカーネルにおいて行われる.カーネルの環境設定が標準どおりになっているなら,文字列から式 Power[x, 2]への変換が速やかに行わ れる.
そして,式の計算が済んだら,結果がテキスト形式に再び変換され表示される.
入力式が x,^, 2の文字列に分解・検査され,式 Power[x, 2]に変換される.
In[1]:= x ^ 2
Out[1]= 
Fortran形式で式を再表示する.
In[2]:= FortranForm[%]
Out[2]//FortranForm= x**2
FortranFormは「包み込み」演算子であり, Out[2]の答は Power[x, 2]のままである.
In[3]:= %
Out[3]= 
In[n]と Out[n]のセルに記録されるのは実際に評価処理された内部形式の式で,必ずしも,最終的な表示に現れる記述式ではないことに注意する.
TraditionalForm[expr]を使い,式 exprを慣用形の記述形式に変換すると,出力セルには Out[n]//TraditionalFormの形で記述の変換があったことを示すラベルが付く.これは,表示した式は慣用形(expr//TraditionalForm)であるが, Out[n]セルの内容としてはもとの式 exprのままであるということを意味している.
特定の式だけでなく大域的に出力表記法を指定することも可能である.その場合,表記名はセル番号の脇に表示されない.大域的に指定しても, In[n]と Out[n]のセルが持つ内容は基本的なテキスト形入出力式の記述のままでおかれる.
FortranFormを作用させた右辺を tに割り付ける.
In[4]:= t = FortranForm[x^2 + y^2]
Out[4]//FortranForm= x**2 + y**2
実際にセルに取り込まれたのは Mathematica標準形の式である.
In[5]:= %
Out[5]= 
ただし, tを参照すると FortranFormの機能が有効なので,Fortran形式で式が返ってくる.
In[6]:= t
Out[6]//FortranForm= x**2 + y**2
tに演算操作をすると,答の式がFortran形式で表示される.
In[7]:= {t^2, 1/t}
Out[7]= 
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